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公明新聞リレー連載「授業に笑いを!お笑い教師同盟の挑戦」
第2回
中村健一(山口県)
(『公明新聞』2007年1月27日掲載)


 今の子どもたちは妙に気を遣い合いながらつき合っているように見えます。子どもたち同士の距離が遠くなっていると言っていいでしょう。
 子どもたち同士の距離が遠くなったのと同時に教師と子どもの距離も遠くなってしまいました。
 この距離をなんとか縮めたい!子どもたちともっと上手にコミュニケーションをとりたい!
 そんな時に有効なのが「お笑い」なのです。
 例えば、私は子どもたちとの出会いにも「お笑い」をとり入れています。
 新しい学校に行くと、着任式があります。
 新しくやってきた教師はステージに上がり、全校児童の前で自己紹介をします。
 この時、私は歌を歌うことにしています。
「せっかくマイクを持たせてもらったので、 歌を歌いたいと思います。♪チョウチョ〜 ♪チョウチョ〜♪菜の葉にとま〜れ〜♪菜 の葉にあいたら〜♪桜に止まれ〜♪さて、 ここで問題です。本当にチョウチョは桜の 花にとまるのでしょうか?そんなことを一 緒に勉強していきたいと思います。中村健 一です。よろしくお願いします」(ネタ元 は、伴一孝・TOSS長崎著『初めて教壇 に立つあなたへ ウルトラ教師学入門』明 治図書)
 子どもたちは、耳を押さえながら笑顔で聞いてくれます。
 そして、「この先生、面白い!」というイメージを持つようです。
「5年1組の担任は・・・中村健一先生です」
「やったー!」
 初対面の私にこんな歓声が上がります。
 何年もいる学校でも、出会いの工夫をします。担任発表の前に教室に女の先生の絵を描いておくのです。
 そして、女の先生の絵にふきだしをつけて、「楽しいクラスにしたいわ(ハート)」と書いておきます。【※お願い。ハートマークが出ません。(ハート)はハートマークにしてください】
 下駄箱に貼ってあるクラス分けの表に従って、子どもたちは教室に入ってきます。
 そして、この絵を見て、子どもたちは思うようです。「このクラスは女の先生だな」と。
 始業式で校長から担任が発表されます。
「5年1組・・・中村健一先生」
「え〜っ!?」
 子どもたちの驚く表情がたまりません。私はしてやったりの表情です。
 子どもたちはこんなイタズラが大好きなようです。
「先生、俺、絶対女の先生と思ってたけえ!」
 たくさんの子が私の所にこんな話をしにきます。もちろん最高の笑顔で。
 子どもたちは面白い先生にちょっと心を開き、距離を少し縮めてくれるのです。
 さて、今回の写真。運動会で夢の肉襦袢(にくじゅばん)を着た時のものです。騎馬戦を大相撲の雰囲気で行った「大相撲馬場所」。詳しくは「お笑い教師同盟」のホームページをご覧ください。


この文章は、2007年に公明新聞の教育欄に掲載されたものです。掲載にあたっては、公明新聞の許諾を得ております。