公明新聞リレー連載「授業に笑いを!お笑い教師同盟の挑戦」
第18回「根幹たる授業に『お笑い』を散りばめる」
土作 彰(奈良県)

(『公明新聞』2007年9月22日掲載)


 授業に「お笑い」を取り入れよう。例えば次のようなものです。

1.6年社会 「奈良時代」の学習に使える大仏マスクと「ピンポンブー」

 奈良時代といえば何と言っても奈良の大仏ですね。聖武天皇が行基の力を借りて建造させたことはあまりに有名です。ここの学習まではオーソドックスに進めておきます。大切なのは次の社会の時間です。玩具店で販売されている大仏マスクをかぶって教室に登場するのです。もちろん教室は騒然となります。しかし、まさに仏頂面のまま近くの子どもに問題を出していくのです。(土作)「私は誰でしょう?」、(子ども)「土作先生?」、(土作)「(玩具店で販売されている「ピンポンブー」という機械で「ブー」という間違い音を出しながら)ちがーう!この顔をよく見なさあい!」、(子ども)「大仏さんです。」、(土作)「(「ピンポンブー」で「ピンポン」という正解音を出しながら)よろしい。では私を建造することに決めた天皇は?」、(子ども)「聖武天皇です。」、(土作)「(ピンポン)よろしい。次の問題・・・。」といった具合にです。
 不気味な大仏マスクとピンポンブーの軽快な音とのミスマッチが授業を盛り上げます。

2.つまらない学習のまとめに最適!クイズ番組気分を味わう早押しピンポン

 これまた玩具店で販売されている早押しピンポン機械を使います。ともすれば学習のまとめの時間は教師が一方的に話しまくるといったつまらない講義形式に陥りがちです。そこで、まとめの内容をクイズ形式にして出題します。学習班対抗にすると盛り上がりますね。この時国旗カードを引かせて、班に「国名」を与えると面白いですよ。1班アメリカ、2班ドイツといった具合に。教師は児玉清よろしくクイズ番組の司会者風に授業を盛り上げましょう。「さあ、それでは解答者のみなさんをご紹介しましょう。ケニアからおいでの田中さん。ペットにアフリカ象を飼っていらしゃるとか?」、「ではスペインの佐藤さん、応援団のみなさんにスペイン語で一言どうぞ!」、「はい、ジャマイカのみなさんテンション高いですね!」などといった具合にです。子どもたちはノリノリでクイズ大会に集中します。しかも印象的に知識を記憶していけるという利点もあります。
 授業に「お笑い」を取り入れよう。その場合、ただ単に流行のギャグや誰かのネタを子どもたちに向けて乱発するだけでは能がありません。(それは芸人さんのお仕事である。)必ず根幹に授業を据えることです。その授業の内容に付随して「お笑い」を散りばめるイメージで。そして結果的に授業の効果を高めるのでなければ何の意味がありません。この自覚がないと、「お笑い授業」は品位のない馴れ合い授業になってしまう危険があります。


この文章は、2007年に公明新聞の教育欄に掲載されたものです。掲載にあたっては、公明新聞の許諾を得ております。