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公明新聞リレー連載「授業に笑いを!お笑い教師同盟の挑戦」
第11回「イラストを使ってわかりやすく…「お笑い」編(下)」
乙部啓二(北海道)
(『公明新聞』2007年6月9日掲載)


 「理科の授業でスケッチブックにイラストを描き、それを鉄拳風にめくりながら授業を進める」の第三回です。前回は、「科学のきまりどおりではない状況」を子どもに考えさせ、その結末を描いたものを「ぼく、食塩のつぶ!」というイラストにした、というお話を書きました。
「もしも、食塩が水に溶けて、消えてなくなるとしたら…」「どんなに溶けてもただの水!」「どんなに飲んでもただの水!」
 イラストで展開される「実際には起こり得ない状況」に、五年生の子どもたちは笑いながらも、ものの溶け方の仕組みを学びました。 
 今回は、てこの働きについて学習したときに描いた十六枚のイラストから、何枚かをご紹介します。
 てこには、「力点」「支点」「作用点」があります。「力点」はてこの中で力を加える場所、「作用点」は物を動かす場所、「支点」は力点の力を大きくしたり、小さくしたりする場所です。
 支点から力点までの距離を長く取り、支点から作用点までの距離を短く取ると、小さい力で大きな物を動かすことができます。
 しかし支点から力点までの距離が短いと、大きな物を動かすのは簡単ではありません。では、支点から力点までの距離が短いのに、小さい力で動かすのが簡単な場合があるのでしょうか?そして、あるとしたらどんな場合でしょうか。それは、動かす物がすごく軽い物の場合です。そのことを描いたのが、イラスト1です。

 また、もしも力点と作用点が逆だとしたら、次の瞬間どんなことが起こってしまうのか、ということも子どもたちに考えてもらいました。作用点から「さようなら〜」と、飛んでいってしまうのです。そんな状況を描いたのがイラスト2です。

 子どもたちは笑いながらも、力点・支点・作用点の関係をつかんでいきました。
 なお、イラストに見る形だけで学習を進めたわけではなく、実験をしたり、体験をしたりしながらも学んでいったことを付け加えておきます。
 3回に渡る私の連載も、ここで「さようなら」ということになります。ご感想やご意見を聞かせていただけると幸いです。


この文章は、2007年に公明新聞の教育欄に掲載されたものです。掲載にあたっては、公明新聞の許諾を得ております。