ユーモアスピーチバトル(惣田徹也)

ユーモアスピーチバトル
(惣田徹也)


■ 授業のへそ

 中村健一氏の実践を追試した。とてもシュールで引きつけられる実践である。ネタが良い。作品例の設定が良い。まずはそのまま行ってみることをお薦めする。更に盛りあがるかどうかは、スピーチ後の「ツッコミ」次第である。その部分に集中し、授業に臨んだのだが・・・
 もう一つ、忘れちゃいけないのが「笑顔」である。さわやかな?!笑顔を心掛けた。

■ 授業の流れ

1 ルール説明
 「ユーモアスピーチバトル」と板書した。更にワークシートを配布する。興味深げにルールを読む子ども達。
(ルールがワークシートに記入されている。説明後の質問も少なかった。5年生27名)
 念のため、ルール(1)~(6)までを読み上げた。

2 お題と作品例
『今日のお題は、「○○に似ている」です。』
 そして、作品例を読み上げる。
『僕は、冷蔵庫によく似ていると言われます。』
「ええええええ!」
と子ども達。
『ときどき街を歩いていると間違われることがあります。』
「ええええええ!」
「ありえない!」
と子ども達。
『この間も信号待ちをしていると後ろから「おや、どうしてこんな所に冷蔵庫が置いてあるんだ!」(笑いが起きる!)と声をかけられました。』
『「僕は冷蔵庫ではありません。人間です!」というとその人はすごくびっくりしていました。』
「くくくくく!」
『というのは真っ赤な嘘です。ありがとうごさいました。』
 一文読む毎に笑いが起きた。

3 いざ、挑戦!
 『次の3つのことに気をつけて創りましょう。』(板書)

(1)「○○に似ている」の部分はありえないものでよい。似てなくて良い。
(2)具体的な場所を入れる。
(3)会話文を入れる。

『時間はちょっと長めに五分です。ではどうぞ。』
 笑顔、悩む顔があった。
『難しいよね。面白いものを考え、笑いを起こすには頭を使うんです。当たり前のことを言っても笑いは起きないんだから。インテリジェンスが必要なのです。』
 知的な作業であることを話し意欲づけた。
『必ず一つは創ります。あと○分です。』と追い込んでいった。
 10分で全員書くことができた。

4 子ども達の作品
 班の中で発表後「セーノドン」で面白かった一人を指す。代表決定。その後、全員の前で発表。
 第一席に選ばれた作品

僕は服についてる毛玉に似ているとよく言われます。
ときどき、街を歩いていると間違われることがあります。
この間も、セブンイレブンでおかしを買おうとしたら、店員さんに
「そ、そこで服についてる毛玉がお菓子を買おうとしてる!」と言われた。
そして店員さんに止められた。僕が、「僕、人間です。」と言ったら
「ウソ!マジで!」と言いました。というのは真っ赤なウソです。ありがとうございました。

■ 伝言板

 原実践は中村健一氏の「ユーモアスピーチバトル」である。(「お笑いに学ぶ教育技術」学事出版)詳しくは本を買って読むべし!ちなみに今回のツッコミは・・不発だった。ああ無念。

(『授業づくりネットワーク』(学事出版)2003年12月号より)

Published: 9月 26th, 2010 at 15:44
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