若年寄チェックゲーム(石川 晋)

若年寄チェックゲーム
(石川 晋)


■ 授業のへそ

 年寄り臭い言動で不思議な存在感を示す生徒が居いる。互いの若年寄度で、教室をなごませるバラエティゲームである。

■ 授業の流れ

1 教師の年寄り度を笑う
 教師、入室。

 最近歳を取ったなあと思うことはありませんか?

「あるある」「はあ?」などのリアクション。
『最近歳をとったなあ、と思うことを話します。じじ臭いなあ、と思ったら、「じじくさぁー」と合いの手を入れて下さい。たいしたことない時は、「ドンマイ」と言ってください』
 教師、例示する。
『ぼくは、先日、職員室の椅子から立ち上がるときに、ヨイショではなく、ヨッコラショと言ってしまいました』
 笑い声とともに「じじくさぁー」の声。続けて、
『寒い時期ですね。この前、自動販売機で、ついつい甘酒を買ってしまいました』
「じじくさぁー」「ドンマイ」が飛び交う。
『最近、腰が曲がってきたような気がします』
「じじくさぁー」

2 生徒の年寄り度チェック

 今度はみなさんに、最近歳を取ったなあ、と思うことをプリントに書いてもらいます。

 早くできたものは、いくつかのパターンを考えておくことを指示する。時間は5分である。
 生徒は早速プリントに考えたことを書き始める。思い浮かばない生徒には、お年寄りの行動や口ぐせを思い出すようアドバイスする。

最近歳をとったなあ、と思うことはありませんか?

                                                   名前(          )
 みなさん、最近、めっきり歳を取ったなあと思うことはありませんか?

例1:ぼくは、先日、職員室の椅子から立ち上がるときに、ヨイショではなく、ヨッコラショと言ってしまいました。

例2:寒い時期ですね。この前、自動販売機で、ついつい甘酒を買ってしまいました。

例3:最近、腰が曲がってきたような気がします。

みなさんも、歳を取ったなあと思うエピソードを書いて発表してみましょう。

○                                                           
○                                                           
○                                                            

3 グループで発表
 5分後全員の完成を確認する。
『これからグループになって発表してもらいます』
 発表の仕方は、最初の教師の通りであること。「じじくさぁー」「ドンマイ」の合いの手を入れることを確認する。
『女の子だったら、「じじくさぁー」ではなく「ばばくさぁー」ですよ』
 爆笑である。全員が発表を終えたら、教師の指示で一斉に代表を一人決めることを確認する。グループになって、発表開始。あちらこちらから「じじくさぁー」「ばばくさぁー」「ドンマイ」などの声が上がって楽しい。全ての発表が終わったところで、せーのドンで、代表を決定する。
 代表者は、教室の前に出てきて、順に発表する。生徒はおもしろさに応じて合いの手を入れる。うけた時の楽しそうな顔、はずした時のくやしそうな顔、それぞれおもしろい。
 最後に、クラス一の若年寄りを一人決定した。
【生徒の優秀作品】
「この前、鏡を見たら、目の下のしわが、3本に増えていました。」
「友達と話している時に、ちょっと間が入ると何を話していたのかわからなくなってしまう」
「お母さんに、献立を聞いて、にくじゃがと確認したのに、2秒ぐらいしたらまた聞いてしまう。」

■伝言板

 中学生なら、教師の例示のように、三段オチでやらせたい。

(『授業づくりネットワーク』(学事出版)2003年12月号より)

Published: 9月 26th, 2010 at 15:43
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